さらに暑くなる、とねorz
ほんの少ししか降らないのなら最初から降らないで欲しい、そして降るのなら出来れば夕方ぐらいがいいな。
はい、昼の暑い時間にほんの少しだけ降ってすぐに止みました。残ったのは一気に上がった湿気のみ。
蒸し暑いです、やってられません。
コメント返信です。
8/03 06:30 熱中症は〜(途中は嫌へのコメ)
あ、熱中症で合ってますか、良かったです。
あとその後のハルヒを付けてみましたよ、急ごしらえですので短いですがどうぞ。
ではやれやれ、なんてキョンの口癖をこぼしつつ幼馴染みSS行きます。
ひとまずこれで幼馴染みは終わりです、結婚の話を妄想してましたがどうも幼馴染み関係なくね? と思ったんでやめました。でももしかしたら書くかもしれません、分かりません。
そういうわけで大体高校2年生くらいです。
『昔を想い』
*
「よっし、終わったぁ」
お昼を前に朝からやっていた休日中に出されていた課題を終え、伸びをして少し凝った体を解していると、9時を過ぎるまでずっとカーテンが閉められていた隣の家の窓が開かれた。あたしの部屋の窓も開けているからうわ、とか咳き込む声やばさばさと何かを広げるような音がダイレクトに聞こえてくる。 思わず興味を引かれ窓から顔を出してみるけど、残念なことに隣家の窓はあたしのところより高い位置にあり中を窺い知ることは出来ない。まあそれがどうしたのってところね、たった1mくらいどうってことないもの。
あたしは準備体操代わりにぐるりと腕を回して窓の縁に足を掛ける、それから思い切り腕を伸ばして隣家の窓の縁を掴み部屋の窓の縁を蹴り体を引き上げる。勢いがつきすぎていたせいかぼふん、と窓のすぐ傍に置かれたベッドに尻餅をついた。ちなみにあたしの部屋も窓の近くにベッドを置いてある、下手をしない限り怪我をする可能性は低くなるしね。
「うわ、埃くさっ!」
窓を開けているというのに少し篭っている臭いに思わず声を上げると、窓の方に背中を向けていた幼馴染みのキョンがじとりとした目を向けてきた。
「何してるんだよ、ハルヒ」
と手に持っていた小さなダンボールを床に置く。いつもは意外なくらいきれいにしてあるはずのキョンの部屋は、床のあちこちにゴミや物が散乱していた。それから正方形の少し厚めの本が何冊か。
「暇つぶしに来たのかもしれんが、生憎今日はお前に構ってる暇はないぞ。俺はここを片付けなければならんからな。ついでに言えば妹も出かけてるからな」
あら、妹ちゃんはいないのか。キョンの手がどうしても離せそうになかったら妹ちゃんと遊ぼうと思ってたのに残念ね。ま、いっか。
「別に出かける用事があるってわけじゃないでしょ? それなら構わないわよ。で、あんたは何してるの?」
大方押し入れの片付けなんでしょうけど、それにしては物が多すぎる気がするのよね。
「見て分からんか、押し入れの片付けだ。昨日だったか一昨日だったか気まぐれに母さんが俺のアルバムを掘り出してな、で、片付けるのが面倒だから俺のところに入れろと押し付けてきたわけだ。でもアルバムって結構かさばる上に、場所がなかった。だからついでに片付けでもと思ったわけだ。だから今日は帰ってくれ、特に用があったわけじゃないだろ?」
キョンのこの言葉にむっ、とする、理由は分かったけどそんな風に言われてはいはい、と頷くあたしじゃないことは分かってるでしょうに。あたしは嫌がらせも兼ねてキョンに引っ付くように隣に座る。それにしてもアルバムなんて本当に懐かしいわね、しかも見た感じ、だいぶ前の分みたい。あたしは手を伸ばして重ねてあるアルバムを奪い取った。
「ね、見せてよ」
「とか言いながらもう勝手に取って行ってるじゃねぇか。片付けるんだから返せって」
そりゃ言ってから行動するなんて遅いじゃない、キョンが手を伸ばしてくるけれど体を捻ってかわす。
「嫌よ、ちょっとくらい見せてくれたっていいでしょ」
「お前のちょっとは普通の倍以上かかるだろ」
そんなことないわよ、失礼ね。あたしはキョンの言葉を無視して適当に取ったアルバムを開く。ぷ、真新しい学ランに着られてるキョンだわ。
「あーこれ懐かしいなー、中学の入学式の写真じゃない」
「人の話を聞け」
なんだか面白くなって他のアルバムを開いてみる、こっちは保育園みたいね。ブロックで作ったロボットをぎゅっと抱き締めてるキョン、初めて見るわね、これ。こっちにあるのはあたしがキョンを引っ張っている写真。
「うわ、こっちは保育園の写真じゃない。これいつの間に撮られたんだろ、あたし知らないわよ」
「ん? ああそれは園長が撮ってたやつだ、卒園するときに記念にってもらったんだよ」
そういえば園長は写真を取るのが趣味だったのよね、いつもカメラ持ってて気付いたら撮られてたっけ。そう言われたらあたしも貰ってたわね。
それにしてもキョンのアルバムだから当たり前なんだけど、小っちゃいキョンがいっぱい。
「あーもう、小っちゃいキョン可愛いなー」
「……」
アルバムを抱きしめるようにして言うとキョンがじとっとした目であたしを見てることに気付いた、あたしっていうよりアルバム? 手を伸ばして抱き締めているアルバムを取ろうとする、何するのよ。
「何するじゃねぇよ、俺は片づけをしてるんだ。そろそろ返してくれ」
「ふふ、もしかして拗ねちゃった? 小さい頃の自分に嫉妬?」
探るように言うとビンゴだったらしくキョンはぐ、と返答に詰まる。
「ばっか、そんなんじゃねーよ」
なんて言ってるけど、あたしの言葉に肯定してるようなものじゃないの。
「あんたこそバカでしょー。大丈夫よキョン、小さい頃だけじゃなくて今も可愛いもん」
キョンの首に腕を回して、後ろから抱きつく。その拗ねたような顔なんて本当に可愛いわ、あーカメラでも持ってたら絶対撮ってたのになー。ぐりぐりとキョンの頬っぺたにあたしのをこすり付ける。
「……こすり付けるな、可愛いじゃねぇか……」
口に出してるつもりはないんだろうけど思い切り独り言になってるわよ、言ったら照れ隠しするように誤魔化すから言ってあげないけどね。ちょっと恥ずかしいけどぶつぶつ言ってるのを聞くのって好きだし。
あたしはもう一度キョンに頬をこすりつけて、その体勢のまま最初に見た中学生のアルバムを開いた。制服に着られたキョンの隣に同じように新しい制服に身を包んだあたしが立っている、後ろに見えるのは確かキョンの家のドアだったかしら。
生まれたときからお隣さんだからキョンの写真にあたしが写ってたり、あたしの写真にキョンが写ってるのはもはや当たり前のこと。保育園に入ったときや卒園したとき、小学校、中学校に入学してからもあたしたちの写真は多い。さすがに高校に入ってからは減ったけれど、たまに妹ちゃんがカメラを片手に走り回るから全く無いということはない。
マメなのか中学と高校で分けてあるアルバムを並べて開くと、確実に変わってることが目に付いた。中学と高校の入学式の写真で制服意外に違うこと、それはお互いの身長だ。
「中学に入ってすぐくらいはまだ同じ身長だったのよね、それなのにキョンだけどんどん伸びてくんだもん、ずるいわ」
「ずるいなんて言われたって男だし、成長期だったんだから伸びるに決まってるだろ。ついでに言うなら男は確か25くらいまで? それくらいまで伸びるらしいからな、もうちょっと伸びてやる」
キョンの言い方にむっとしてあたしは頬っぺたを引っ張る、キョンのくせに生意気なのよ! 大きくなるのは分かってたけどこれほど差をつけられたのがちょっとむかつく。
「ずるいわよ! あたしはもう伸びるかどうかわかんないっていうのにあんたはまだ伸びるかもなんて!」
「いててっ! お前の言い分がわけ分からん! 何で身長が伸びるのがずるいなんだよ、ててて」
「だってさぁ……」
あたしはキョンから手を離してアルバムのページを捲った、中学の卒業式の写真が目に入る。着られていたはずの学ランを着ているキョンは、あたしとの身長差が随分出てしまっている。隣にある高校の入学式では新しい制服を着ているというのにやけに着こなしている感じがして、何となく悔しい思いをしたのを覚えている、去年のことだけど。それをなぞりながらあたしは口を開いた。
「正直なところね、あたし、あんたが大きくなる前――中学の最初くらいまでね、ずっと同じでいられると思ってたの。身長も体重も、手や足の大きさとか、他にもいろいろ。それなのにあんたはどんどん大きくなって、差をつけられてる気がしてちょっと怖かった」
「怖い?」
「うん、あんたが遠くに行っちゃうような、そんな感じ。バカよね、ただ身長に差が出ただけなのにさ」
「……それって今も感じてるか?」
あたしが口を閉じると少しの間を置いてキョンが訊ねてきた、怖いと思ってるかってことかしら? それなら答えなど決まっている。
「ううん、必要がないもの」
「そっか」
あたしが大きく頷くとキョンはほっとしたように顔を緩ませた、ん、その顔好きだな。思うが早いかあたしはキョンの頬に手を添え、そっと唇を合わせた、たまにしかしないキス。そして――あ、ここからはちょっと内緒ね。
==
「お前は自分のことをバカだって言ったけどさ」
夕方、ようやく行動を再開したキョンはアルバムを押し入れに入れながらそう切り出した。
「ん?」
と、ゴミを片付けながら聞き返す。少しだるいかも。
「俺もバカかもしれん」
「それは分かってるわよ」
「頭の話じゃない」
まあ聞け、とキョンはあたしが持っていたゴミ袋を置いて座るように促した。ぺたりと床に座り込むと、キョンは隣に座ってあたしの肩を抱き寄せる。んー、温かい。
「お前は中学の時に俺が離れていくかもなんてことを心配してたんだろ?」
「ま、要約していうならそうね」
あっさりとまとめられるとそれはそれでどこか気恥ずかしく思う、こういうところキョンってデリカシーがないのよね。
「俺の方がずっと心配だったんだぞ、お前は小さい頃から可愛かったし、中学卒業する頃には何となくきれいになって、今だってしょっちゅう告白されてるじゃねぇか」
「いい加減キョンと付き合ってること教えたほうがいいかしら? 内緒にしなくてもいいじゃないの」
「何となくだよ。そんなお前だからさ、もっとふさわしい奴がいるんじゃないかとか思ったりしたんだよ。だからお前が好きって言ってくれたことが嬉しかったんだ」
「あんたももう心配に思ったりなんてしてないわよね」
「そりゃ当たり前だ」
たまにこうしてはっきりと言ってくれるキョン、ずっと大好きだからね。
―了―
写真は撮られるより撮るもの、とか思ってたらアルバムの写真なんて少ねぇw
中学高校で撮った写真なんて入学式と卒業式、あと修学旅行中の分が両手で足りるくらいあるだけ。
どんだけ写真嫌いだって話だw
最近撮ったのは成人式だな。さて、次はいつ撮るんだろうねぇ
ほんの少ししか降らないのなら最初から降らないで欲しい、そして降るのなら出来れば夕方ぐらいがいいな。
はい、昼の暑い時間にほんの少しだけ降ってすぐに止みました。残ったのは一気に上がった湿気のみ。
蒸し暑いです、やってられません。
コメント返信です。
8/03 06:30 熱中症は〜(途中は嫌へのコメ)
あ、熱中症で合ってますか、良かったです。
あとその後のハルヒを付けてみましたよ、急ごしらえですので短いですがどうぞ。
ではやれやれ、なんてキョンの口癖をこぼしつつ幼馴染みSS行きます。
ひとまずこれで幼馴染みは終わりです、結婚の話を妄想してましたがどうも幼馴染み関係なくね? と思ったんでやめました。でももしかしたら書くかもしれません、分かりません。
そういうわけで大体高校2年生くらいです。
『昔を想い』
*
「よっし、終わったぁ」
お昼を前に朝からやっていた休日中に出されていた課題を終え、伸びをして少し凝った体を解していると、9時を過ぎるまでずっとカーテンが閉められていた隣の家の窓が開かれた。あたしの部屋の窓も開けているからうわ、とか咳き込む声やばさばさと何かを広げるような音がダイレクトに聞こえてくる。 思わず興味を引かれ窓から顔を出してみるけど、残念なことに隣家の窓はあたしのところより高い位置にあり中を窺い知ることは出来ない。まあそれがどうしたのってところね、たった1mくらいどうってことないもの。
あたしは準備体操代わりにぐるりと腕を回して窓の縁に足を掛ける、それから思い切り腕を伸ばして隣家の窓の縁を掴み部屋の窓の縁を蹴り体を引き上げる。勢いがつきすぎていたせいかぼふん、と窓のすぐ傍に置かれたベッドに尻餅をついた。ちなみにあたしの部屋も窓の近くにベッドを置いてある、下手をしない限り怪我をする可能性は低くなるしね。
「うわ、埃くさっ!」
窓を開けているというのに少し篭っている臭いに思わず声を上げると、窓の方に背中を向けていた幼馴染みのキョンがじとりとした目を向けてきた。
「何してるんだよ、ハルヒ」
と手に持っていた小さなダンボールを床に置く。いつもは意外なくらいきれいにしてあるはずのキョンの部屋は、床のあちこちにゴミや物が散乱していた。それから正方形の少し厚めの本が何冊か。
「暇つぶしに来たのかもしれんが、生憎今日はお前に構ってる暇はないぞ。俺はここを片付けなければならんからな。ついでに言えば妹も出かけてるからな」
あら、妹ちゃんはいないのか。キョンの手がどうしても離せそうになかったら妹ちゃんと遊ぼうと思ってたのに残念ね。ま、いっか。
「別に出かける用事があるってわけじゃないでしょ? それなら構わないわよ。で、あんたは何してるの?」
大方押し入れの片付けなんでしょうけど、それにしては物が多すぎる気がするのよね。
「見て分からんか、押し入れの片付けだ。昨日だったか一昨日だったか気まぐれに母さんが俺のアルバムを掘り出してな、で、片付けるのが面倒だから俺のところに入れろと押し付けてきたわけだ。でもアルバムって結構かさばる上に、場所がなかった。だからついでに片付けでもと思ったわけだ。だから今日は帰ってくれ、特に用があったわけじゃないだろ?」
キョンのこの言葉にむっ、とする、理由は分かったけどそんな風に言われてはいはい、と頷くあたしじゃないことは分かってるでしょうに。あたしは嫌がらせも兼ねてキョンに引っ付くように隣に座る。それにしてもアルバムなんて本当に懐かしいわね、しかも見た感じ、だいぶ前の分みたい。あたしは手を伸ばして重ねてあるアルバムを奪い取った。
「ね、見せてよ」
「とか言いながらもう勝手に取って行ってるじゃねぇか。片付けるんだから返せって」
そりゃ言ってから行動するなんて遅いじゃない、キョンが手を伸ばしてくるけれど体を捻ってかわす。
「嫌よ、ちょっとくらい見せてくれたっていいでしょ」
「お前のちょっとは普通の倍以上かかるだろ」
そんなことないわよ、失礼ね。あたしはキョンの言葉を無視して適当に取ったアルバムを開く。ぷ、真新しい学ランに着られてるキョンだわ。
「あーこれ懐かしいなー、中学の入学式の写真じゃない」
「人の話を聞け」
なんだか面白くなって他のアルバムを開いてみる、こっちは保育園みたいね。ブロックで作ったロボットをぎゅっと抱き締めてるキョン、初めて見るわね、これ。こっちにあるのはあたしがキョンを引っ張っている写真。
「うわ、こっちは保育園の写真じゃない。これいつの間に撮られたんだろ、あたし知らないわよ」
「ん? ああそれは園長が撮ってたやつだ、卒園するときに記念にってもらったんだよ」
そういえば園長は写真を取るのが趣味だったのよね、いつもカメラ持ってて気付いたら撮られてたっけ。そう言われたらあたしも貰ってたわね。
それにしてもキョンのアルバムだから当たり前なんだけど、小っちゃいキョンがいっぱい。
「あーもう、小っちゃいキョン可愛いなー」
「……」
アルバムを抱きしめるようにして言うとキョンがじとっとした目であたしを見てることに気付いた、あたしっていうよりアルバム? 手を伸ばして抱き締めているアルバムを取ろうとする、何するのよ。
「何するじゃねぇよ、俺は片づけをしてるんだ。そろそろ返してくれ」
「ふふ、もしかして拗ねちゃった? 小さい頃の自分に嫉妬?」
探るように言うとビンゴだったらしくキョンはぐ、と返答に詰まる。
「ばっか、そんなんじゃねーよ」
なんて言ってるけど、あたしの言葉に肯定してるようなものじゃないの。
「あんたこそバカでしょー。大丈夫よキョン、小さい頃だけじゃなくて今も可愛いもん」
キョンの首に腕を回して、後ろから抱きつく。その拗ねたような顔なんて本当に可愛いわ、あーカメラでも持ってたら絶対撮ってたのになー。ぐりぐりとキョンの頬っぺたにあたしのをこすり付ける。
「……こすり付けるな、可愛いじゃねぇか……」
口に出してるつもりはないんだろうけど思い切り独り言になってるわよ、言ったら照れ隠しするように誤魔化すから言ってあげないけどね。ちょっと恥ずかしいけどぶつぶつ言ってるのを聞くのって好きだし。
あたしはもう一度キョンに頬をこすりつけて、その体勢のまま最初に見た中学生のアルバムを開いた。制服に着られたキョンの隣に同じように新しい制服に身を包んだあたしが立っている、後ろに見えるのは確かキョンの家のドアだったかしら。
生まれたときからお隣さんだからキョンの写真にあたしが写ってたり、あたしの写真にキョンが写ってるのはもはや当たり前のこと。保育園に入ったときや卒園したとき、小学校、中学校に入学してからもあたしたちの写真は多い。さすがに高校に入ってからは減ったけれど、たまに妹ちゃんがカメラを片手に走り回るから全く無いということはない。
マメなのか中学と高校で分けてあるアルバムを並べて開くと、確実に変わってることが目に付いた。中学と高校の入学式の写真で制服意外に違うこと、それはお互いの身長だ。
「中学に入ってすぐくらいはまだ同じ身長だったのよね、それなのにキョンだけどんどん伸びてくんだもん、ずるいわ」
「ずるいなんて言われたって男だし、成長期だったんだから伸びるに決まってるだろ。ついでに言うなら男は確か25くらいまで? それくらいまで伸びるらしいからな、もうちょっと伸びてやる」
キョンの言い方にむっとしてあたしは頬っぺたを引っ張る、キョンのくせに生意気なのよ! 大きくなるのは分かってたけどこれほど差をつけられたのがちょっとむかつく。
「ずるいわよ! あたしはもう伸びるかどうかわかんないっていうのにあんたはまだ伸びるかもなんて!」
「いててっ! お前の言い分がわけ分からん! 何で身長が伸びるのがずるいなんだよ、ててて」
「だってさぁ……」
あたしはキョンから手を離してアルバムのページを捲った、中学の卒業式の写真が目に入る。着られていたはずの学ランを着ているキョンは、あたしとの身長差が随分出てしまっている。隣にある高校の入学式では新しい制服を着ているというのにやけに着こなしている感じがして、何となく悔しい思いをしたのを覚えている、去年のことだけど。それをなぞりながらあたしは口を開いた。
「正直なところね、あたし、あんたが大きくなる前――中学の最初くらいまでね、ずっと同じでいられると思ってたの。身長も体重も、手や足の大きさとか、他にもいろいろ。それなのにあんたはどんどん大きくなって、差をつけられてる気がしてちょっと怖かった」
「怖い?」
「うん、あんたが遠くに行っちゃうような、そんな感じ。バカよね、ただ身長に差が出ただけなのにさ」
「……それって今も感じてるか?」
あたしが口を閉じると少しの間を置いてキョンが訊ねてきた、怖いと思ってるかってことかしら? それなら答えなど決まっている。
「ううん、必要がないもの」
「そっか」
あたしが大きく頷くとキョンはほっとしたように顔を緩ませた、ん、その顔好きだな。思うが早いかあたしはキョンの頬に手を添え、そっと唇を合わせた、たまにしかしないキス。そして――あ、ここからはちょっと内緒ね。
==
「お前は自分のことをバカだって言ったけどさ」
夕方、ようやく行動を再開したキョンはアルバムを押し入れに入れながらそう切り出した。
「ん?」
と、ゴミを片付けながら聞き返す。少しだるいかも。
「俺もバカかもしれん」
「それは分かってるわよ」
「頭の話じゃない」
まあ聞け、とキョンはあたしが持っていたゴミ袋を置いて座るように促した。ぺたりと床に座り込むと、キョンは隣に座ってあたしの肩を抱き寄せる。んー、温かい。
「お前は中学の時に俺が離れていくかもなんてことを心配してたんだろ?」
「ま、要約していうならそうね」
あっさりとまとめられるとそれはそれでどこか気恥ずかしく思う、こういうところキョンってデリカシーがないのよね。
「俺の方がずっと心配だったんだぞ、お前は小さい頃から可愛かったし、中学卒業する頃には何となくきれいになって、今だってしょっちゅう告白されてるじゃねぇか」
「いい加減キョンと付き合ってること教えたほうがいいかしら? 内緒にしなくてもいいじゃないの」
「何となくだよ。そんなお前だからさ、もっとふさわしい奴がいるんじゃないかとか思ったりしたんだよ。だからお前が好きって言ってくれたことが嬉しかったんだ」
「あんたももう心配に思ったりなんてしてないわよね」
「そりゃ当たり前だ」
たまにこうしてはっきりと言ってくれるキョン、ずっと大好きだからね。
―了―
写真は撮られるより撮るもの、とか思ってたらアルバムの写真なんて少ねぇw
中学高校で撮った写真なんて入学式と卒業式、あと修学旅行中の分が両手で足りるくらいあるだけ。
どんだけ写真嫌いだって話だw
最近撮ったのは成人式だな。さて、次はいつ撮るんだろうねぇ

